「雁木(がんぎ)」とは雪国の知恵で、家の土間の一部を歩道に開放した屋根付きの歩道のことです。通常、アーケードは歩道に屋根をつけたものなので公共の場所ですが、雁木の場合は、個人の家の一部を歩道として供出しているものです。「雪で不便でしょうから皆さんをお通ししましょう」というような、雪国の知恵と優しさを感じます。
栃尾は、雁木の商店街が長く残っている街のひとつです。写真を撮った場所のように、ところどころ家がないところもあって、そこだけは歩道に雪が積もっています。通行する方々は、滑らないように気を遣いながらこの場所を通っていました。
これだけ長い距離でいまでも「雁木」が機能している場所は少ないので、貴重な町並みだと感じるとともに、小さな街が機能していることに嬉しさを感じます。
そんな栃尾も、単独では存続が難しかったのか、平成の大合併で長岡市と広域合併して、長岡市の一部になりました。
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